規格数の多さで選ぶ

角パイプの特徴

設備部品としてだけでなく、最近はDIYなどでも使われることがある金属製の角パイプ。

鉄やアルミ、ステンレスなどさまざまな素材で作られている角パイプは、中が空洞になっているため強度の割に軽いのが特徴です。

こうした金属製の角パイプは、特殊な形状の物でない限り同一断面を持つ長い部材となっています。メタルソーなど専用の機材によって切断加工をして使用されることが多いです。

用途としては設備のフレームなどに使われることが多いでしょうか。角パイプ材をフレーム状に加工する場合は、切断面を45度にすることで、直角に組み合わせることが多いです。

「トメ切り」と呼ばれる加工法で、角パイプの加工はもちろん、L字型上に加工されたアングル材やコの字型に加工されたチャンネル材などの素材でも同様に加工されることが多いです。

さまざまな規格の角パイプ

ただ単に角パイプを使って何かを作るとしても、用途にあった角パイプ規格のものを選ぶ必要があります。

正方形の角パイプの場合、正方形の断面の1辺が40mmのものなどはよく使われる規格ですが、同じ40mm角の角パイプでも、厚みが異なる製品がいくつかラインナップしています。

厚みがある角パイプのほうが強度は高まりますが、その分重量も増えてしまうので注意したいところです。角パイプ規格には、正方形のものだけでなく長方形のものもあります。

この場合は厚みだけでなく長辺と短辺の長さの割合も変わってきますから、正方形以上に慎重に角パイプ規格をチェックする必要があります。

基本的にはJIS規格で定められた角パイプを使用する場合がほとんどだと思いますが、材料メーカーや流通業者によって少しづつ異なる角パイプが作られていることもあります。

同じ角パイプ規格のものでも素材によって使い勝手が変ってくることもあり得ますから、いくつかのメーカーをチェックしてピッタリ合う角パイプを探してみましょう。

ちなみに、40mm角の角パイプがよく使われると先述しましたが、建築などにはコラムと呼ばれる角パイプの大型版が使われることもあります。