未経験からでも目指せる
貿易事務の仕事には、語学力やコミュニケーション能力の有無が問われます。しかし、特別に必要な「資格」はありません。つまり、未経験からでも十分、貿易事務は目指せるのです。
他の仕事でもそうであるように、貿易事務でも経験者は優遇されます。ですから未経験者の人は、事前に貿易に関連する資格を取得しておくことが、有利になるかもしれません。貿易関連の資格試験は、国家試験の「通関士試験」、民間試験の「貿易実務検定試験」「貿易スペシャリスト認定試験」「AIBA認定貿易アドバイザー試験」、「IATA/FIATAディプロマ試験」などがあります。
その中で「貿易実務検定試験C級」は、比較的取得しやすい試験といわれています。まずはこのクラスの資格試験に合格することを目指しましょう。また語学力が求められますから、TOEICのスコアはある程度必要になります。まずは600点を目標にしましょう。さらに、貿易関連の知識を得るため、語学力を鍛える為に英字新聞もお勧めです。
受発注業務を経験するのも
貿易事務は専門職のひとつです。輸出入取引に必要な専門知識や語学力を武器に経験を積むことにより、「プロの貿易事務者」、「プロの貿易実務者」と認められるのです。また、年齢に関わらず長く勤めることができるともいわれます。一度、退職した方が再度復職する可能性も貿易事務には多くあるといわれています。貿易事務のお仕事は女性が多いと思いますが、女性にとって、貿易事務は大変魅力のある仕事ではないでしょうか。
特別な資格は必要ないかもしれませんが、未経験から貿易事務の仕事に就くのは、実際に難しいでしょう。ですから例えば、貨物の基本的な流れを理解するため、国内での受発注業務を経験するのも一つの方法です。また、輸出入部門での営業補助を経験するのも良いかもしれません。まずはサブで担当し、貿易事務の流れを確認します。専任で担当している方について一緒に業務を経験すれば、貿易に関するスキルや知識を身につけることが可能ですよ。